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少数の種牡馬に父系が集中するゲノムイラスト

世界のサラブレッド集団で進むゲノム近交と種牡馬の集中

少数の人気父系への集中が、多様性低下に影響した可能性をゲノムから探る

Scientific Reports2020

Review

世界各地のサラブレッド10,118頭(1970–2017年生まれ、主要種牡馬305頭を含む)のSNPデータを用い、近交、多様性、父系の影響、選抜の痕跡を解析した研究。個体近交係数(FIS)とROHに基づく近交係数(FROH)は、いずれも過去50年間で有意に上昇し、変化率は2000年代以降に最も大きかった。少数の人気父系の利用がこの傾向に影響した可能性を示すとともに、競走馬の運動表現型に関わる選抜候補領域も検討している。

Azki's Note

Emmeline W. Hill先生らによる、個々の血統表だけでは捉えにくい集団全体の傾向を大規模ゲノム解析で示した研究として興味深い。

Abstract Summary

世界的なサラブレッド集団を対象に、ゲノム情報から近交傾向、影響力の大きい父系、選抜の痕跡を解析した研究。近代競馬における少数の人気父系への集中と多様性低下を議論する根拠になる。

Citation

McGivney, B. A. et al. Genomic inbreeding trends, influential sire lines and selection in the global Thoroughbred horse population. Scientific Reports 10, 466 (2020).

Journal
Scientific Reports
Year
2020
DOI / Link
10.1038/s41598-019-57389-5