ゲノム論文レビュー
馬に関する生物学・遺伝学分野の論文紹介
注目の論文
つむじの数と位置の遺伝について
“つむじ診断”は俗説で終わらず、遺伝の観点から検証され始めている
三毛猫のオレンジ遺伝子 ARHGAP36
三毛猫の模様は、X染色体の“ランダムなスイッチ”が描くモザイクかもしれない
ミオスタチンで距離適性を予測
“スピード遺伝子”研究の原点は、距離適性を遺伝子で読む発想
実測スピードに関係する遺伝子
レース前の“走りの実測値”は、ゲノム解析の強い表現型になる
速筋・遅筋の部位による遺伝子発現差
筋肉の“速さ”と“持久力”は、遺伝子発現の違いとして読み取れる
新たなミオスタチン遺伝子の発見と可能性
距離適性で有名なミオスタチン遺伝子の周辺には、別のスピード制御メカニズムも潜む
5千年の馬ゲノム史
数千年の馬の歴史は、近代繁殖で急速に細くなった遺伝的な道筋を示す
北米サラブレッドのインブリード悪影響
インブリードの濃さは、速さだけでなく“走り続けられる体”にも関わる
STX17と芦毛化
芦毛は“ある/なし”だけでなく、コピー数の違いまで見る時代へ
ウマY染色体の多様性
母系だけでは見えない“父系の細い道筋”を、Y染色体が教えてくれる
季節で変わる毛色
季節で変わる白い衣替えは、光周期・色素・環境適応が絡む生存戦略
特定種牡馬への集中による遺伝的影響
人気種牡馬への集中は、競走馬集団の多様性を静かに削っていく
競走能力に関係するコード変異
速さは単一遺伝子ではなく、筋肉・代謝・神経をまたぐ多因子形質として現れる
銀色の毛色と先天性眼疾患
毛色遺伝子の近くにある別変異は、同じ染色体上で一緒に受け継がれやすい
5世代の全ゲノム比較
“昔の馬”と“近年の馬”を比べると、近交と変異の見え方が変わる
インブリードで蓄積する遺伝子変異と負荷
多様性の低下は、見えにくい有害変異の蓄積として現れる可能性がある
サラブレッドのSNPsと多様性
サラブレッドの閉鎖性は、他品種との比較でより鮮明に見えてくる
サラブレッドの骨格筋特性と筋ゲノミクス
馬の強さは、筋線維・腱・ミトコンドリア・ゲノムが統合された運動能力として現れる
ウマ全体集団のインブリード痕跡を探る
染色体に残る長いホモ接合領域は、繁殖史と人工選抜の足跡になる
母子と腸内細菌叢
母と子のつながりは、遺伝子だけでなく腸内環境にも刻まれる ※本論文はマウスの研究です
時差ボケと性差
同じ生活リズムの乱れでも、性差によって身体への出方は変わる
クジャク交雑と白色羽装
羽色・体格・ミトコンドリアは、交雑の歴史を映す複雑な手がかりになる
チョウの近交弱勢と保全
保全繁殖では、数を増やすだけでなく“遺伝的な余白”を守る必要がある
FaceAge: 顔から生物学的年齢を推定
見た目年齢は、身体の内側の状態を映すバイオマーカーになり得る
そっくり顔と遺伝子的類似性
顔が似ることは、偶然だけでなく遺伝的背景の近さを反映することがある