ゲノム論文レビュー
馬に関する生物学・遺伝学分野の論文紹介
Review
明暗周期を2日ごとに6時間早める慢性的時差ボケ条件で、マウスの体内時計と代謝への影響を雌雄で比較した研究。雌では深部体温や肝臓・副腎の時計遺伝子発現リズムが弱まった一方、雄だけに体重増加と耐糖能低下がみられた。去勢とテストステロン補充の実験から、雄の表現型にテストステロンが重要な役割を果たすことも示された。影響は評価指標ごとに異なり、単純に「雌の方が時差ボケに弱い」とは言い切れない。
Azki's Note
メスの方が様々なストレス環境において影響を受けやすいのは、たいていホルモンバランスに行き着く印象。このあたりはもっと深掘りした研究に期待したいです。
Abstract Summary
マウスを用いて、慢性的な時差ボケが概日リズムや代謝に及ぼす影響を雌雄で比較した研究。雌の概日リズムと雄の糖代謝で異なる変化がみられ、雄の応答におけるテストステロンの役割も検討している。
Citation
Ma, T., Matsuo, R., Kurogi, K. et al. Sex-dependent effects of chronic jet lag on circadian rhythm and metabolism in mice. Biology of Sex Differences 15, 102 (2024).
- Journal
- Biology of Sex Differences
- Year
- 2024
- DOI / Link
- 10.1186/s13293-024-00679-z