ゲノム論文レビュー
馬に関する生物学・遺伝学分野の論文紹介
Review
GPSを用い、単一調教師のもと同じギャロップコースで調教されたサラブレッドの6つの速度指標を測定し、主成分分析から速度表現型を作成したGWAS(ゲノムワイド関連解析)。2歳時の第1主成分(n = 122)ではMYO18Bを含むECA8の候補領域、年齢に伴う第1主成分の変化(n = 168)ではECA2とECA11の候補領域が示された。ただし、いずれの関連もゲノムワイド有意ではなく、示唆的関連の閾値に達した結果である。
Azki's Note
ミオスタチン型によって年齢に伴うスピード変化が異なるのは面白い。運動応答に関わるMYO18Aや、MYO18Bを含む候補領域が示された点は納得。スピードの絶対値が大事というのは、このような論拠から成り立ちそう。
Abstract Summary
サラブレッドのフィールド測定によるスピード指標と遺伝的変異の関係を解析し、運動時の生理反応や筋肉応答に関わる候補領域を検討した研究。直接測定した運動表現型を使う点が特徴だが、検出された関連は示唆的関連の閾値にとどまる。
Citation
Farries, G. et al. Analysis of genetic variation contributing to measured speed in Thoroughbreds identifies genomic regions involved in the transcriptional response to exercise. Animal Genetics 50, 670–685 (2019).
- Journal
- Animal Genetics
- Year
- 2019
- DOI / Link
- 10.1111/age.12848